FXの含み損・含み益とは?FX初心者向けに用語の意味を徹底解説
FXの含み益とは
FXの為替レートは、ポジションを持っている間も常に変動しています。
現状のポジションで決済をしたら利益が出るのか、損失が出るのかを予想することが大切です。
そこで必要な考え方が「含み益」や「含み損」です。
含み益とは、未確定の利益のことです。
「評価益」とも言われています。
ポジションを保有している時、今決済をしたら利益が確定する状態です。
予想したとおりに為替レートが動いている場合は、含み益を抱えていることになります。
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FXの含み損とは
含み損とは、予想とは逆方向に為替レートが動き、今決済したら損失が出る状態のことです。
含み益と反対の意味になるため、未確定の損失と覚えておくと良いでしょう。
「評価損」と呼ばれる場合があります。
為替レートが転換するだろうと思って損切りをしないと、そのまま含み損が拡大していく可能性があります。
最終的にロスカットされて取引が続けられなくなることもあるので注意が必要です。
損切りのタイミングなど、より正確な見極めが大事になってきます。
初心者必見!含み益・含み損を捉える上での注意点
FX取引を行う上で、含み益や含み損は必ず発生します。
ここでは、FX取引における注意点を説明します。
- 含み益を確定した利益だと判断しないこと
- 含み損から目をそらさないこと
どちらも初心者はとくに間違えてしまいがちなので、気をつけましょう。
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含み益を確定した利益だと判断しない
含み益はあくまで含み益であり、利益ではないということは覚えておく必要があります。
「決済して利益が確定していないのだから当たり前だ」と思うかもしれませんが、実際にFX取引を行うとついつい忘れてしまいます。
例えば、FX取引を開始して順当に含み益が伸びていき50万円になった場合。
どこで利益を確定するかを考えていないと、ポジションを保持し続けて為替レートが30万…10万…と下落してしまう場合があります。
最初の含み益の50万円という数字がちらついて「また伸びるはずだ」と考えてしまい、上手く利益を確保できないのです。
どんな時でも、含み益は利益だと判断しないで「取引は決済しないと何が起こるか分からない」といった気持ちで取引を行うことが重要です。
含み損から目をそらさないこと
含み益は確定した利益だと判断しないことが必要と説明しましたが、逆に含み損は損失ではないという考え方も非常に危険です。
たしかに、含み損の場合も決済をしなければ損失は確定しません。
含み損が10万円…、30万円…と拡大していっても、ポジションを保持し続けている限りは損失額は確定しません。
しかし、FXでは含み損にはロスカットという「強制終了」が存在します。
含み損の金額から目をそらして、「そのうち為替レートが転換するだろう」といった考え方で取引を行っていると、含み損が大きくなって資金的な限界に到達してしまいます。
資金的な限界がある以上、含み損から目をそらさず損切りポイントを決め、しっかりと損切りを行うことが長期的な取引を行う上で大切な考え方です。
含み益、含み損の計算方法を解説
含み益や含み損は、実際どのような計算方法で確認すれば良いのか、例をあげて解説していきます。
例えば、1ドル100円の時に1,000ドル(100,000円分)購入してFX取引を開始したとします。
取引開始後、為替レートが変動して1ドル105円になった場合、1ドルあたり5円の含み益が発生しているということです。
- 購入時
100円 × 1,000ドル = 100,000円 - 値上がり時
105円 × 1,000ドル = 105,000円
つまり、105,000円 - 100,000円 = 5,000円の含み益が発生している状況になります。
逆に、FX取引開始後に為替レートが下落して1ドル95円になった場合は、1ドルあたり5円の含み損が発生していることになり含み損は5,000円です。
始めのうちは計算に慣れないで、利益額などを勘違いして決済してしまうことがあります。
このように、ひとつひとつ細分化して計算して対策するように心がけましょう。
含み益を減らさないためには?対処法を紹介します
FX取引を行う上で「含み益が発生していたのに為替レートが変動して含み損を抱えてしまった」というケースは多く存在します。
どのくらい利益を得たら決済するといったトレードルールを設定していないことが原因です。
せっかく含み益が発生していたのに、思うように利益に繋がらなければもったいないですよね。
ここでは、含み益を減らさないための対処法を2つ紹介します。
- 分割決済を行うこと
- FX自動売買ツールを使用すること
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分割決済を行う
分割決済とは、言葉のとおり分割して決済を行うことです。
例えば、1ドル100円の時に1,000ドル(100,000円分)購入して取引を開始します。
その後、値上がりが発生してある程度の含み益が出たら、その時点で購入額の半分の50,000円分の決済をして利益を確定させるという方法です。
この場合、半分の利益を得ることはほぼ確定しているため、残りの半分の決済は粘ることができます。
ここでは例として半分としました。
実際に分割決済の分割する金額は、あなたの目標とする利益に応じて分割幅を設定してください。
この方法のデメリットとしては、為替レートが値上がりした時に得られる利益が少なくなることです。
あくまで利益を確定させることが目的になりますので、メリット・デメリットを理解した上で行いましょう。
FX自動売買ツールを使用する
「FXはメンタルとの戦い」だとよく言われます。
トレードルールを設定していても含み益が発生してしまうと、ついつい嬉しくなってしまって正常な判断ができないケースが存在します。
そんな時は自動売買ツールの使用もおすすめです。
FX業者の中には、自動売買ツールが使える会社も存在します。
FX自動売買ツールは、新規から決済までプログラム通りに行うことが可能です。
「初心者にはハードルが高いのでは?」といった疑問を抱える人もいるかと思います。
しかし、現在はFX初心者でも自動売買を行えるよう、あらかじめ複数のストラテジーを用意しているFX業者もあります。
実際に収益をあげているストラテジーを選んで利用することができますのでFX初心者でも安心して活用することが可能です。
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含み損を増やさないための対処法は損切り
含み損の場合は、含み益以上にトレードルールを決めることが重要です。
含み益の場合は、仮にトレードルールを設定していなくても含み損にならない限り損失が発生することはありません。
しかし、含み損が出た時にズルズルと損失額だけ拡大していくと言えます。
そのため、FX取引を行う上で含み損が発生したら「この時点で損切りをしよう」という損切りポイントを明確に設定していくことが必要です。
強制ロスカットが存在するため、含み損の場合はより慎重に対処していくことを意識しましょう。
まとめ:含み益・含み損をしっかりと理解した上で取引を進めよう
今回は含み益と含み損について解説してきました。
FX取引を行う上で、含み損は必ず発生します。
「もう少し含み益が増えそうな気がするからポジションを保持しよう」
「マイナスが出ているけど、いつか為替レートが転換して損失が少なくなるだろう」
含み益や含み損が発生した時にこのように判断すると、失敗してしまうことが多々あります。
FXで成功するためには、トレードルールを設定して以下のような対策が必要です。
- 利益確定ポイントで利益を確保する
- 損切りポイントを設定して損失を最小限に留める
些細な欲で大きな損失を招いたり、少しの我慢で大きな利益に繋がったりするFX。
含み益と含み損をしっかりと理解して、あなた自身に合ったトレード方法を見つけていきましょう。
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