FXの利食いとは?タイミングやコツ、設定方法を解説
利食いとは
FXの利食いとは、含み益があるポジションを決済して利益を確定させることです。
利食いはテイクプロフィットとも呼ばれ、バックテストや注文時にはTPやT/Pと表示される場合もあります。
利食いは、価格の反転に備えて利益を確定させる場合によく使われます。
たとえば、「買いポジションの含み益が30pipsあるけど、下落しそうな雰囲気が出てきたので今のうちに利食いする」のような使い方です。
ここからは利食いという用語について、より詳しく解説させていただきます。
- 利食い千人力とは
- 利食いと利確の違い
- 利食いと損切りの違い
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利食い千人力とは
利食い千人力とは、「含み益のポジションがあっても決済しないと利益にはならないため、早めに決済して利確しよう」という意味があります。
利食い千人力は、FXで紹介されることが多い格言の1つです。
たとえば、100万円の含み益があるポジションも保有しているとします。
含み益が多くても、決済しないことには100万円は手に入りません。
利食いしないままでいると、相場が反転して利益を取り損ねることもあります。
含み益が増えても、決済するまで自分の資金になるか分かりません。
そのため、然るべきタイミングでしっかり利確しようというのが利食い千人力の考えです。
利食い千人力が示すように、FXでは利確のタイミングが大切になります。
利食いと利確の違い
利食いと利確の違いは、ニュアンスの違いです。
どちらも含み益のポジションを決済するという点では共通しています。
ニュアンスにどのような違いがあるのか以下をご覧ください。
- 利食い:
価格変動によって含み損が減る前に利益を得るための決済 - 利確:
単純に保有している含み益のポジションを決済する行為
利食いはリスク対策に決済するという意味合いが強く、利確は保有しているポジションを整理するような意味合いで使われます。
ただし、利食いや利確に明確な定義があるわけではありません。
言葉の使い手によってニュアンスが変わる場合もあります。
利食いと損切りの違い
損切りとは、含み損が出ているポジションを決済して損失を確定することです。
決済して利益を確定する利食いとは逆の意味になります。
利益の確定が利食い、損失の確定が損切りです。
損切りを行う目的は、大きな損失が発生するのを防ぐことです。
損切りすると資金が減ってしまうため、利食いと同じくタイミングが重要になります。
多くのトレーダーは、利食いと損切りのポイントをある程度決めてからエントリーをします。
利食いにおすすめのタイミング・コツ
利食いで失敗しないためには、以下のタイミングやコツを意識して取引しましょう。
- 損切りの目安が何パーセントかで利食いの目安も変える
- FXの利食い目安(pips)はトレードスタイルで異なる
- 一定時間が経過したら利食いする
- トレール注文の活用
- ダウ理論の利食い期を狙う
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損切りの目安が何パーセントかで利食いの目安も変える
利食いにルールを決める場合は、損切りと必ずセットにしましょう。
先に損切りの目安が決まっている場合は、損切りの目安が何パーセントなのかによって利食いの目安を決めていくのがおすすめです。
利食いの目安は、損切りの値幅に対して1.5倍~2倍の値幅にします。
たとえば、損切りの目安を資金に対する10%に設定するとします。
このケースだと10万円の資金で取引を行う場合、1万円の損失が発生したら損切りを行うという意味です。
それでは、利食いの目安を決めましょう。
損切りが資金の10%になるため、利食いは資金の15%~20%で設定します。
- 利食いの目安15%:1万5,000円
- 利食いの目安20%:2万円
このように、FXで勝つためには損小利大が鉄則です。
利食いを損切りよりも小さくすると利益はなかなか増えません。
損切りよりも、利食いの値幅を必ず大きくしましょう。
FXの利食い目安(pips)はトレードスタイルで異なる
FXの利食い目安(pips)は、トレードスタイルごとに異なります。
スキャルピングのように取引時間が短いトレードは利食いの利幅を小さく設定し、スイングトレードのように取引時間が長いトレードは利食いの幅を大きくします。
以下は、トレードスタイルごとの利食いの目安です。
- スキャルピング:5pips~20pips
- デイトレード:10pips~50pips
- スイングトレード:30pips~200pips
利食いの目安に幅があるのは、相場や通貨ペア、値動きに応じて利食いや損切り幅が変わってくるためです。
トレンド相場のように相場が読みやすいときは利食いを大きくし、レンジ相場のように相場が読みにくいときは利食いを小さくするとよいでしょう。
一定時間が経過したら利食いする
利食いの目安を期間で決める方法もあります。
期間で設定する場合は、トレードスタイルに合わせて決めましょう。
たとえば、以下のようにトレードスタイルごとのポジション保有時間を決めておきます。
- スキャルピング:5分~30分
- デイトレード:30分~24時間
- スイングトレード:24時間~72時間
事前に設定した時間を超えたら、目標に達していなくても利食いします。
1つのポジションをだらだらと保有するよりも、見込みがないポジションは早めに決済して新しいポジションを保有する方が効率的です。
トレール注文の活用
FXの利食いでおすすめの注文方法にトレール注文があります。
トレール注文とは、価格に合わせて損切りラインも有利な方向に変動させる注文です。
有利な方向に動いた損切りラインはそのままなので、相場が反転した際に直近の損切りラインで決済が行われて利益が生じます。
たとえば、以下のような流れです。
- 1ドル130円で買い注文、1ドル129円で損切り設定
- 1ドル132円に上昇して、損切り価格は1ドル131円に変化
- 1ドル134円に上昇して、損切り価格は1ドル133円に変化
- 1ドル133円に下落して、1ドル133円で決済
- 3円の利益が発生
このように、価格の上昇に合わせて損切り価格も上がります。
本来であれば損切りをすると損失が発生しますが、トレール注文では価格に合わせて損切りラインも変化するため、利幅が大きくなれば損切りでも利食いが可能です。
MT4/MT5でも以下の手順でトレール注文ができます。
- トレール注文をしたいポジションで右クリック
- トレーリングストップを選択
- トレール注文が発動する含み益(ポイント)を選択
※10ポイント=1pips
指定した含み益が発生しないとトレール注文は発動しません。
トレール注文が発動しないと損切りも行われないため、注文を入れたタイミングで別途損切り注文を出しておく必要があります。
ダウ理論の利食い期を狙う
明確なトレンドが発生しているときは、ダウ理論における利食い期を狙いましょう。
ダウ理論はアメリカのジャーナリスト「チャールズ・ダウ」が考察したマーケット理論です。
FXの市場分析にも広く用いられています。
ダウ理論では、主要トレンドには以下の3つの段階があると言われています。
- 先行期
- 追随期
- 利食い期
先行期や追随期の始まりでポジションを保有し、利食い期で利食いさせるのが理想です。
実際に取引していると、トレンドの始まりや終わりはなかなか分かりません。
しかし、ポジションを保有した際に、以下のようなチャートの値動きをするようならトレンド発生の可能性が高いと判断できます。
MT4/MT5における利食い・損切り設定方法
MT4/MT5では、利食い・損切りの設定が可能です。
ここでは、以下の順番で利食い・損切り設定方法を紹介します。
- 利食いはT/P(指値注文)、損切りはS/L(逆指値注文)で行う
- MT4/MT5における利食いの設定方法
- MT4/MT5における損切りの設定方法
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利食いはT/P、損切りはS/Lで行う
MT4/MT5で利食いや損切りを行う場合は、T/PやS/Lで注文しましょう。
利食いはT/P(テイクプロフィット注文)で行い、損切りはS/L(ストップロス注文)で行います。
また、T/Pとは指値決済注文、S/Lは逆指値決済注文のことです。
T/Pは、保有しているポジションの含み益が○○pipsになったら決済したいときに使います。
S/Lは、保有しているポジションの含み損がマイナス○○pipsになったら決済したいときに使います。
利食いや損切りのラインを決めて決済注文しておくことで、利食いや損切りを自動的に行うことが可能です。
MT4/MT5における利食いの設定方法
MT4/MT5における利食いの設定は以下の流れで行います。
- 新規注文画面を開く
- 現在の買値(売値)を確認する
- 決済指値(T/P)に利食いしたい価格を入力する
- 成行買い(成行売り)をクリックする
これで指定したレートで利食いができます。
上記の例だと、136.780円で注文を入れて、売値が136.818円になったら利食いする設定にしています。
利食いに成功すれば、3.8pipsの利益です。
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MT4/MT5における損切りの設定方法
MT4/MT5における損切りの設定は以下の流れで行います。
- 新規注文画面を開く
- 現在の買値(売値)を確認する
- 決済逆指値(S/L)に損切りしたい価格を入力する
- 成行買い(成行売り)をクリックする
これで指定したレートで損切りができます。
上記の例だと、136.757円で注文を入れて、売値が136.722円になったら損切りする設定にしています。
損切りが行われた場合は3.5pipsの損失です。
利食いをするときの注意点は
利食いをするときは以下の3つに注意してください。
- 利食いのルールは変えすぎない
- チキン利食いをしない
- 初心者は成行ではなくT/Pを活用して利食いする
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利食いのルールは変えすぎない
利食いの注意点は、決めたルールを変えすぎないことです。
たとえば、「30pipsで利食い・-15pipsで損切り」というルールを決めてエントリーを行ったとします。
含み益が30pipsに達したとき、さらなる利益を求めて決済しない場合はルールを変えたことになります。
ルールをころころ変えてしまうと、裏目に出たときに利益が得られないことや大きな損失につながる場合があります。
たまたまルールを変えて上手くいっても、今後も同じように成功するとは限りません。
ルールを変えるクセがついてしまうと、損切りを渋ることにもなり、ロスカットやゼロカットで資金の大半を失うリスクもあります。
まずは決めたルールに基づいて取引を行いましょう。
そのあとは取引ごとに検証を行って、その結果ごとにルールを変えていくのがおすすめです。
チキン利食いをしない
チキン利食いとは、事前に決めておいたルールを無視して小さな含み益で利食いする行為のことです。
含み益が出ているポジションを保有していると、「含み益から含み損に転じてしまう前に、決済して少しでもお金を得たい」という気持ちが出てきます。
このような誘惑に負けてしまうことでチキン利食いが発生します。
チキン利食いがNGの理由は、本来得るべきだった利益を得られないためです。
たとえば、30pipsで利食いする予定だったとします。
10pipsでチキン利食いした場合、20pipsの利益を取り損ねたことになります。
FXは勝ち負けを繰り返しながら、利益を少しずつ積み上げていく投資です。
1回の取引で得られる利益が減ってしまうと、負けたときに発生する損失をカバーすることができません。
もちろん、チキン利食いで損失を回避できるケースもあります。
しかし、それ以上にチキン利食いを繰り返すことによって本来得られるはずの利益を得られないデメリットの方が大きいです。
チキン利食いで失敗しないためにも、決めた利食いのルールより少ない含み益のポジションを決済しないように気をつけましょう。
初心者は成行ではなくT/Pを活用して利食いする
以下のようなトレーダーはMT4/MT5のT/Pを活用しましょう。
- FX初心者
- ルールをすぐに変えてしまうトレーダー
- チキン利食いが直らないトレーダー
注文時にT/Pを設定しておくと、指定したレートに達したときに自動で利食いします。
注文を入れたら、できるだけチャートを見ずに決済するのを待ちましょう。
また、T/Pを設定する場合はS/Lも設定して、予想を外した場合に損失が最小限になるようにしておく必要もあります。
成行注文だと、チャートの動きに惑わされてチキン利食いになりがちです。
T/Pであればチャートを監視する必要がないため、ルール通りの取引ができます。
FXの利食いに関するよくある質問
ここでは、FXの利食いに関するよくある質問を紹介します。
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チキン利食いが直りません。どうしたらいいですか?
T/Pや自動売買がおすすめです。
通常の注文であれば、注文時にT/Pを設定しましょう。
また、チャートの動きが気になる方は自動売買もおすすめです。
利食いは取引ごとに見直した方がいいですか?
はい、見直した方が良いです。
通貨ペアやトレードスタイル、相場によって利食いの目安は変わります。
取引ごとに利食いのルールを決めてエントリーしましょう。
利食いができずに損切りばかりです。どのように対応したらいいですか?
利食いの目標値が高すぎる可能性があります。
利食いの目標値を少し下げてみましょう。
また利食いを成功させるためには、トレンドや相場を読む力も必要になります。
テクニカル分析やファンダメンタル分析を行い、トレンドの発生やテクニカル分析のサインが出ているなど、値動きの予想がしやすいときに注文を入れるのもコツです。
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