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ゴトー日(ごとうび・ゴト日)とは?勝率の高いFX仲値トレード手法を徹底解説

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目次

ゴトー日とは

ゴトー日とは、「5の倍数」にあたる日付のことです。
毎月、5日・10日・15日・20日・25日・30日(もしくは31日)の6回やってきます。
それぞれ5(ゴ)と10(トー)という数字となるため、ゴトー日と呼ばれているのです。

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実際のゴトー日をカレンダーで見てみよう

ゴトー日が土日や祝日と重なった時は直近の平日がゴトー日に、また月末が31日の場合は31日がゴトー日になります。

下図は2022年10月における例を示したものですが、5日・20日・25日はそのまま当日がゴトー日です。

一方、点線となっている日は土日・祝日に当たるため、ゴトー日は直近の平日に繰り上がります。

例えば、10月10日は祝日です。
土日と合わせて3連休になりますが、ゴトー日は3日繰り上がり、前の週の7日になります。
15日も土曜に当たるため、前日の14日が実際のゴトー日です。

一方、30日は日曜なので、繰り上がった場合は28日がゴトー日になります。
しかしこの月は31日まであるので、実際には繰り上がりはありません。
月末となる31日がゴトー日です。

ゴトー日は企業の決済処理が多くなる

ゴトー日はFXが始まるはるか前から、国内の企業では重視されてきました。


なぜなら日本の企業では取引先との締め日が、5日や10日など、ゴトー日にあたるケースが多かったからです。

例えば仕事における入金や支払いに関する伝票処理の期日が、5日締め・10日締め・20日締めなどになっている事は多いでしょう。
会社員や公務員の給料日も、多くはゴトー日にあたる25日などになっています。

また、ゴトー日の影響は、こうした入出金に関する決済のみではありません。
取引や決済が集中するため、実体的な経済活動、海外との輸出・輸入業務などもゴトー日になると活発化するのです。
そのためゴトー日には車の移動や輸送量が増え、道路が渋滞しやすくなるような傾向もあります。

日本の銀行も、こうした文化を持つ企業の1つです。
何より金融を担っているため、ゴトー日には必然的に業務が多くなります。

海外とのFX取引における企業間の決済処理や送金などが集中し、外貨の需要が増えるため、特に基軸通貨であるドルは買われやすくなる傾向が出るのです。

ゴトー日は日本独自の習慣

ゴトー日の特徴は、こうした傾向があるのは日本企業に限られることです。

そもそもの起源は、京都にある赤山禅院の五日講にあるとされています。
赤山禅院は仁和8年(888年)に建立された寺院です。
中国の五霊山のひとつである東岳泰山から山神様(泰山府君=赤山明神)を勧請し、本尊としています。

赤山大明神は、天にあっては七福神として知られる「福禄寿神」、地にあっては「泰山府君」と呼ばれている神様です。
森羅万象・万物の命運を司り、中でも、商売繁盛・健康長寿・除災にご利益があると言われています。


そうした由緒もあってか、いつしか「申の日の5日に赤山禅院に詣でると吉運に恵まれる」という評判が立つようになりました。

江戸時代には「赤山明神の祭日に当たる5日に開かれる五日講(縁日)に参詣してから集金に回るとスムーズに回収できる」「赤山さんは掛け寄せ(集金)の神さんや」と言われるようになります。


ここから関西では「五十払い(ごとばらい)」という商習慣が生まれました。
それが全国に広がり、現在のゴトー日にまで繋がっているのです。

このようにゴトー日は日本で育まれた特有の文化であり、海外では殆どその存在を認識されていません。
そのため特に東京時間においては、ゴトー日を理解することで、海外のFXトレーダーに対する優位性を持てる可能性があるでしょう。

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アメリカの祝日にも注意しよう

ゴトー日は日本だけのものですが、海外にも各国ごと相場に影響を及ぼすカレンダー的な要素があります。


特にアメリカの祝日は影響力が大きいため、参考のために見ておいた方が良いでしょう。

祝日になるとアメリカ国内の市場が閉まるため、世界的に流通量が減る傾向が出るのです。
すると流動性が低くなるため、値動きがいつもより不規則になりがちです。

アメリカの祝日は、下記のように年間で10日あります。

  • 1月1日:新年
  • 1月第3月曜日:キング牧師誕生日
  • 2月第3火曜日:ワシントン誕生日(大統領の日)
  • 5月最終月曜日:メモリアル・デー(戦没者追悼記念日)
  • 7月4日:独立記念日 ※土日の場合は直近の金曜日が振替休日
  • 9月第1月曜日:レイバー・デイ(労働祭)
  • 10月第2月曜日:コロンブスの日
  • 11月11日:復員軍人の日
  • 11月第4木曜日:感謝祭
  • 12月25日:クリスマス

ゴトー日の値動きの特徴とは?

では実際にゴトー日にはどのような値動きが起きやすいのかを見ていきましょう。
そのために必要となる知識が「仲値」です。

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仲値とは

仲値とは、TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)とも呼ばれ、銀行が顧客間で行う外国為替取引で基準とする交換レート(為替レート)のことです。

為替レートは日々刻々と変化し、わずか数秒単位の違いでも、FXトレーダーはそこから為替差益を取りに行きます。
しかし企業間の一般的な商取引や両替業務では、そのような短い単位で為替レートが変化してしまうと安定した取引ができません。
そこで、その日の取引に用いる為替レートを一律に決めてしまおうというのが「仲値」です。

仲値の決定は、毎営業日(土日を除く平日)の9時55分に、三菱UFJ銀行が自行のレートを基準に行います。

三菱UFJ銀行が決定の業務を行うのは、1996年に前身となる三菱銀行が東京銀行を合併し、その専権業務を引き継いだことが理由です。
東京銀行は、1954年に公布された外国為替銀行法に基づき、日本で唯一の外国為替銀行として営業をしていました。
そこで仲値の決定も担っていましたが、合併によって現在の三菱UFJ銀行に引き継がれたのです。

さて、仲値が決まると、そのレートが5分後の10時ちょうどに都市銀行や地方銀行など各金融機関の窓口で公示されます。
そしてその日の午後は、仲値を基準としたレートを使い、各企業が海外との取引を行うのです。

仲値は安定した取引のために決められるので、一旦決まったレートが当日中に変わることは基本的にありません。
そのため仲値がどうなるか、9時55分に向けて多くのFXトレーダーが高い関心を持つのです。

9時55分の仲値に向けてドル高円安になりやすい

9時55分の仲値に向けて、市場では早朝から取引が活発化します。


そして9時30分頃を過ぎると、短期的なドル高円安がさらに進む傾向となるのです。

仲値にかけてドルが上がるのは、実需的な取引に備え、各銀行がドル買いに走ることが大きな理由となります。

各金融機関から仲値のレートが公開されるのが、10時ちょうどです。


各企業はその決定を待って、10時を契機に取引を本格化させるという流れになります。
その時、外貨が足りなくなっては大変でしょう。
特に基軸通貨であるドルの需要は大きく高まるので、そこからドル高の傾向が生まれます。

また、銀行としても仲値がドル高で決まるほど得られる利益が大きくなる面も見逃せません。

例えば9時に1ドル100円だった場合、そこで大量のドルを買い込んだとしましょう。
そこからドルが値上がりし、仲値が101円で決まったとします。
すると、企業の支払いのためにドルを売るたび、銀行には差額の1円が利益として入るでしょう。

つまり、仲値に向けてドルが上がっていくほど都合が良いのです。

流れをまとめると、次のようになります。

  1. 仲値の前に銀行がドルを大量に買う
  2. それによってドルが値上がりする
  3. そのレートを参考にして仲値が決まる
  4. 銀行が企業取引の送金をドルで行う
  5. ドルの買値と仲値の差が銀行の利益になる

下図は、こうした値動きを模式図にしたものです。

仲値に向けて少しずつドルが上がって行き、仲値で一旦のピークを付けます。


そこから先は、勢いを持続させてそのまま上昇するパターンと、買いが一段落して反転して行くパターンに分かれます。

基本は下落していく方向で考えつつ、伸びに勢いがある場合は少し様子を見て、決済を先送りするのが有効です。
うまくいけば、その後の上昇に乗って大きな値幅を狙えます。

もっとも、ここまで完璧な値動きになることは殆どないでしょう。
こうした傾向があることを踏まえてチャート分析を行い、的確なエントリーポイントを探すことが重要です。

なお、値動きの特徴については、後ほどあらためて詳しく説明します。

ゴトー日の金曜日を狙ってみよう

仲値の前の時間帯にドルが上がりやすくなる理由を説明しましたが、これにゴトー日が絡むとさらに信頼性が上がります。

FX市場には様々な思惑や要素が入り混じるため、「仲値の前の時間帯」という根拠だけでは精度が欠けてしまいます。
しかし、いつも以上に企業の実需取引が盛んなゴトー日ならば、仲値前の傾向がより顕著になると期待できるのです。

逆にゴトー日でない普通の日は、ゴトー日よりも取引が控え目になる可能性があります。
そのため仲値を使ったトレードは、避けた方が良いでしょう。

つまり仲値を利用したFXトレードをゴトー日に絞ることで、より勝率を高められる可能性があるということです。
そして早い時間帯からドル買いが進行しドルが不足し、上昇傾向となるほど、仲値FXトレードに有利になります。

さらに、そんなゴトー日の中でも狙ってみたいのが金曜日です。

日本では江戸時代の米相場の時代から、週末の金曜日に決済をする習慣があります。
そのため今でもゴトー日に当たる金曜日は、特に決済が集中するのです。

FX市場も同様で、金曜日のゴトー日は取引量が上がります。
仲値に向けての動きも普段よりも顕著になるので狙い目です。

普段であれば9時頃から出やすいとされるゴトー日の影響ですが、もっと早い時間帯から見られるケースが多くなります。
傾向としては、早い段階で上昇した後、伸びが緩やかになっていくケースが多いでしょう。

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時間帯による勝率の違いは?

経験則として語られることの多いゴトー日の仲値FXトレードですが、実際にどの程度が当てはまるのでしょうか?

この問題は様々な所で検証されています。
試した期間の違いや取引条件などから、結果は常に一定のものにはなりませんが、概ね傾向については確認できたものが多いようです。

よく引用されるのは、国内有数規模の学会である電子情報通信学会で行われた、茨城大学大学院の鈴木教授の発表でしょう。
これは「外国為替市場におけるゴトウビアノマリーの有効性検証」というもので、実際に検証にあたったのは研究室の秋山氏です。

この検証では、米ドル/円の過去データ(1時間足)を、「金曜日のゴトー日」「通常の金曜日」「通常のゴトー日」「それ以外の日」の4つに分けて、8年間に渡り調べています。
その結果「金曜日のゴトー日」に当たる日の0時〜7時にドルを買い、それらを10時に売った場合、いずれも高いパフォーマンスとなることが分かったのです。

特に確率が高かったのは、3時や5時にドルを買った場合でした。
ともに10時の仲値発表の時点で、63.4%の確率でドルが上がっており、そこには高度な有意差が認められたと結論づけられています。

ただし利益が最も出るのは、5時より3時にドルを買ったパターンでした。


これは保有期間の長い方が上昇率が高く、より大きな値幅を取れるという可能性を示しています。

上昇する確率も買うのが7時になると58.0%、8時では51%と、時間が遅くなるほど下がっていくのが特徴です。
さらに9時になると49%となり、期待値がマイナスになってしまうので注意しなければなりません。

ズバリ、3時から7時にかけて買って行くのがパフォーマンス上、おすすめです。

ゴトー日を狙った仲値FXトレード手法

次に実際に仲値FXトレード手法を実行する場合のやり方を見ていきましょう。

  1. 米ドル/円を基本に考えよう
  2. 環境分析をしっかり行おう
  3. 仲値前にロングでエントリー
  4. 仲値前後にショートでエントリー

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米ドル/円を基本に考えよう

仲値トレードは、仲値が決まる9時55分をターゲットにしますが、この仲値は日本の企業や銀行が対象です。
また東京時間に行われるので、取引の軸は円となります。
国際決済で最も使われるのは米ドルであり、日本企業の需要も大きいため、円に合わせる通貨ペアは米ドルを第一として考えましょう。

ドル以外の通貨、例えばユーロの需要があったとしても、実際にはユーロと円の直接売買にはなりません。
ユーロを買う場合は、まず円を売ってドルを買い、そのドルでユーロを買うという流れになります。

ユーロ以外の通貨では、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円なども同様です。
これらをクロス円通貨と言います。

ゴトー日が関係する取引需要に直接的な影響を受けるのは、ドル/円の値動きのみですが、そこでドルが上昇するとクロス円通貨も釣られて高くなります。
そのため他の通貨ペアを使うとしても、米ドル/円に対する関心は外せません。

ただクロス円通貨ではドル/円以上に、ドルとの直接的な影響が値動きに反映されることもあります。
2022年の秋相場のようなドルの一人勝ちになると、ほとんどの通貨が対ドル安に陥るため、ドルに対する関心も強めておくべきでしょう。

環境分析をしっかり行おう

FXにおいて重要なのは、現状の相場がどのようになっているかと言う環境分析です。


FX取引をする前に下記のような順番で 確認作業を行いましょう。

  1. ゴトー日に当たることを確認する。
    土日や祝日が本来のゴトー日に当たる場合は前倒しになるため、見逃してしまうことがあります。
  2. 大きなトレンドを確認する。
    前日の相場で明確な下降トレンドが出ている場合は、取引を見送りましょう。また、早朝から仲値に至る時間帯で大きな急変が生じた場合も、波乱を避けるため慎重になった方が良いでしょう。
  3. ファンダメンタルズ分析を行う。
    前日から仲値にかけて、国内外で相場に大きな影響を与える要素がないか確認しましょう。
    重要な経済指標の発表が予定されていたり、要人の発言があったりする場合、その結果が相場に反映されます。
  4. エントリーするか判断する
    上記の①〜③に問題がない場合、最終的にドル/円のチャートを見ながらトレードを行うかどうか最終判断を行います。

いきなり無条件で④に進んでしまうと勝率を下げる要因となってしまいます。

FXトレード手法①仲値前にロングでエントリー

これまでに説明した通り、仲値トレードとは仲値に向けてドルが上昇するのを狙う手法です。
つまり、その前の時間帯でロングのエントリーをするのが基本的なやり方となります。
10時頃を目標に決済するので、取引スタイルとしてはスキャルピングになるでしょう。

一般的によく言われるのは、9時頃に買いでエントリーし、10時頃にそれを売るのが良いという説明です。


しかし実際に検証してみると、必ずしもそうだとは言い切れません。
もっと早い時間帯から買った方がメリットが大きいという説もあるのです。

相場の状況にもよりますが、早ければ早朝の3時頃からエントリーの検討を始めると良いでしょう。
そこまで深夜や早朝にトレードができない人でも、朝の7時〜8時には取引の検討を始めてください。

むしろ朝の9時になったらするべきは、それまでにエントリーしたポジションをいつ決済するか、見極めるために時間を使うことかもしれません。
仲値のタイミングを狙うとは言うものの、実際にはそれより早く天井をつけることも多いからです。

パターンとして多いのは9時30分頃から相場に勢いが付き、そこから上昇トレンドが生まれ、9時40分〜50分頃まで続くケースです。

その後の展開としては、仲値の発表を迎える前に強い売りに押され、相場が大きく下がることもあります。
そうした場合、タイミング的に少し早くても、決済を行ってしまった方が良いでしょう。

ただ、一旦は下げ出したものの、そこから再び上昇が始まることもあります。


短い時間帯での取引とはなりますが、下げた所で反発があれば、そこで押し目買いの再エントリーも狙いましょう。

また、9時〜9時30分の時間帯で相場が緩やかに下降して行った場合、そこから仲値に向けて反発して行くケースも見られます。
この場合も9時にエントリーすると言うより、そこを避けて押し目を狙って行くというスタイルになるでしょう。
ただしここで大きく下降してしまうと、そのまま下降トレンドをなってしまうケースが多いので、エントリーは要注意です。

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FXトレード手法②仲値前後にショートでエントリー

仲値が決定すると、その後は下落していくケースが多くなります。
相場が反転するのは、仲値前にドルを買い込んだ金融機関が、仲値後はドル売りを始めるからです。

そこで、天井を付けた後にショートでエントリーするというのが、2つ目のFXトレード手法となります。
この手法は、まずその前の時点で想定通りにドルが上がっていることが条件です。
そうでない場合はエントリーは見送りになるため、一定の成功率を期待できます。

理論的なタイミングは9時55分の仲値決定の直後からの下落ですが、そこまでピタリと揃うとは限りません。


仲値決定の前から下落に転じる可能性があるのは、先ほど説明した通りです。
逆に9時55分以降も勢いが続き、そのまま伸びて行くこともあります。

いずれにしても盲目的に時刻でエントリーするのではなく、チャートの値動きを確認しながらタイミングを待つようにしましょう。

エントリー後の決済は状況次第ですが、10時30分頃からは中国市場が始まります。


相場はその影響力を受けるようになるため、早めに決済してしまうのが安全です。
短い場合は数分以内の短い決着となります。

実際のチャートでゴトー日を検証

実際の値動きを見て、実際にゴトー日の仲値FXトレード手法が通用するかどうか、見てみましょう。
ここでは2022年7月〜10月にかけての「金曜日のゴトー日」に当たるチャートを、ご紹介します。

青の矢印は、左から順に3時・5時・7時・9時を示すものです。
また赤の矢印は、仲値に当たる9時55分を示しています。

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ドルが上昇か横ばい傾向の場合

エントリーに適しているのは、先ほどおすすめしたように「3時から7時にかけて買って行く」方法です。
その時間帯でドルが上がるか横ばいの場合は、9時もエントリーのチャンスとなるでしょう。

①8月19日の値動き

一番左の矢印である3時を底に、上昇傾向が発生している値動きです。


そこからすぐにピークを付けて、4時から9時まではやや上がり気味の横ばいで推移した後、9時30分頃から再び大きく値を上げています。
仲値前のどこでエントリーしても勝てるパターンです。

さらに、10時以降も上昇傾向が続く結果となりました。
仲値の直後に決済しても良いですし、勢いの行方を追いかけ、決済を待っても良いでしょう。

また、12時以降には下落に転じたので、そこでのショートエントリーも有効です。

②9月22日の値動き

3時から9時まで、非常になだらかな横ばいとなっている値動きです。


6時頃に一時的な大きな上下動がありますが、買いのおすすめとしては5時や7時が優位になるので、ここでの高掴みは避けられる可能性が高いでしょう。

このチャートでは、仲値から11時過ぎまで横ばいが続きましたが、その後は下落に転じています。
この時間帯でショートエントリーをしていれば、非常に大きな値幅が取れたでしょう。

③10月7日の値動き

ここも横ばい相場ですが、先ほどよりは大きな上下動となっています。


そのためエントリーのタイミングが取りにくく、後から見れば、スキマとなる4時や6時が優位性の高い結果となりました。

一方、7時や9時では、エントリー向けの値動きとなっています。
このような上下動が大きな場合は、エントリーを見送るか、底値から転じるのを待った方が良いでしょう。

最終的には、仲値前の9時40分頃に天井となり、9時55分の時点では既に下落に転じている状態です。
それでも3時や5時とは同水準、7時や9時よりも高い水準となっています。

また相場が反転したことを受け、9時55分の時点でショートを打っていれば、その後の大きな下落に乗れたでしょう。

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④10日14日の値動き

3時から5時にかけて、大きな下落を見せました。


しかし、そこから反転して上昇したので、5時のエントリーでは大きな値幅が取れています。

7時のエントリーでも小さな利幅は取れていますが、9時になると、やや買値を下回る結果となりました。
結果として、3時から7時までのエントリーなら成功です。

ただ、9時30分頃から再び上昇しています。
その勢いを優先して10時の決済を先に伸ばせば、その後の上昇トレンドに乗れたでしょう。
さらに、仲値部分で押し目買いができたら完璧です。

もっとも実際にそれを行うのは簡単ではないでしょう。
それより、10時以降の上昇に乗れるかどうかが問題です。

10時の時点では強い陽線となっているので、決済を先に伸ばす判断は無理なことではないでしょう。
全体として強いトレンド基調が生じている時は、一時的な下落が押し目なのか転換なのか、その見極めが問われます。

ドルが下落傾向の場合

次に、ドルが明確に下落している場合のチャートを見てみましょう。
結論から言えば、このような場合はエントリーを見送ることがおすすめです。

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①7月30日の値動き

3時から5時までは横ばいですが、6時過ぎに急激に下落し、9時30分頃に底値となりました。
しかしその後は堅実な回復基調となっています。

仲値トレードと真逆な値動きになったため、手を出してはいけない相場です。
7時の時点でどうなっているかが重要と言えるでしょう。

ただ3時や5時のエントリーでも、一定の幅で損切り設定をしておけば、傷は浅くて済みます。
大きな下落があった時点で仲値前のエントリーは中止しますが、逆に仲値からの転換上昇は想定しておきましょう。

①9月9日の値動き

こちらも3時から5時、7時と、一貫した下落基調が続いた相場です。


さらに7時直後にひときわ大きな下落が見られ、そこからの回復も勢いがないので見送りが妥当となります。
むしろ下落基調を重視して、9時に見られた小さなピークを戻り売りのチャンスと捉えましょう。

実際、相場はそこから再び下降トレンドに戻り、10時を超えてもさらに下落が進んでいます。
このような相場環境では、流れに逆らって買いエントリーするのは無謀です。

②9月30日の値動き

前の2図のような一本調子の下落ではなく、途中でピークを付けています。
この時間帯の中で、トレンド転換が起きているという状況です。

値動きを詳しく見ると、3時の少し前から上昇基調となり、トリプルトップないし緩めの三尊天井を形成しているのが分かります。

結果、7時をピークに相場は下落していきますが、サポートラインを割り込んだ時点で損切りするのがセオリーです。
3時のエントリーであれば、仲値での決済でも十分な利益となるでしょう。

また、仲値の直前で強い下落が生じています。


サポレジ転換がされた後の反転(赤丸)を活かし、ここでショートエントリーの判断をすることも可能です。
もしくは下落が進んでいる中での仲値の決定時刻(赤い矢印の先端)でトレンドフォローの順張りエントリーも考えられるでしょう。

ゴトー日FXトレードのコツ

基本的な取引手法は上記のような内容となりますが、次にFXトレードを成功させるためのコツをいくつかご紹介しましょう。

  1. 移動平均線を確認する
  2. 株価との連動性に注目する
  3. 大きな陰線に注意する
  4. デモ取引で試してみる

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移動平均線を確認する

相場の環境分析において、移動平均線の動きを見るのは基本中の基本です。

仲値トレードでは短い時間での取引を行うため、確認するチャートは5分足や15分足などの短い時間足が良いでしょう。
これらの時間足のチャートで、複数の移動平均線がどのようになっているかを確認します。

全ての移動平均線が上昇傾向にあるようなら、その流れを受けて仲値までの相場も円安が進んでいく可能性が高いでしょう。
逆に大きな下落傾向を示している場合、ロングでエントリーするのはリスクが伴います。

株価との連動性に注目する

為替レートは株価と負の相関関係となることが多いため、同じ時刻に開いている東京市場を確認しましょう。

一般的に日本企業の株価が下がると、その株を買うため、海外投資家による円買いの需要が高まります。
するとドルが売られて、円高ドル安の傾向が生まれるのです。

逆に株高になると株が売られ、そこで手にした円を売ってドルに変える需要が高まります。
つまり円安ドル高に向かうというわけです。

このことから、同時刻の東京市場が株安ならば円は上昇、株高なら下落していく可能性が高まります。
前者ならば仲値前の上昇を期待したロングエントリーが、後者ならば仲値後の下落を期待したショートが期待できるでしょう。
株価に大きな動きがなければ、仲値前と仲値後、双方にチャンスがあると考えられます。

なお、長期的には株価が下がるとその国の経済に対する評価も下がり、通貨安に動くこともあります。
また短期であっても双方に影響を与える外部要因は多数あるので、あくまで判断材料の1つにしてください。

大きな陰線に注意する

仲値トレードでは9時55分に向けての上昇を期待するため、その直前に下落が起きた場合は注意が必要です。

特に9時を少し過ぎてからの値動きに注目しましょう。


この時間帯は、仲値トレードを考えている多くの人が判断の目安にするからです。

ここで大きな下落が起きてしまうと、その後の投資家心理に大きな影響を与えます。
「このまま上がらないなら、売ってしまおう」という判断から、そのまま相場が下がってしまう危険があるのです。

もっと早い時間帯の値動きであれば、仲値までに挽回することも考えられるでしょう。
しかしさすがに9時を過ぎてしまうと、一旦始まった下落がそこから反転するのを、十分に期待できなくなってしまいます。

9時〜9時10分頃の値動き(ローソク足)がほぼ陽線となっている、もしくは小さな変動で収まっているかどうか、確認してください。
ここで大きな陰線が出ているようなら、それ以降のエントリーは控えましょう。

デモFX取引で試してみる

方法は明快ですが、いきなり試すと失敗してしまうリスクも高まります。


まずはデモ環境で、実際の「金曜日のゴトー日」に合わせ、取引を行ってみるのがおすすめです。

エントリーについては早朝からチャンスがあるので、普通に働いている人でも問題ありません。
決済は5〜10pipsを目安に、指値指定をしておけば良いでしょう。

仲値トレードでは決済以上に、エントリーのタイミングが重要になります。
分割エントリーも含め、検討するようにしてください。

ゴトー日に関するよくある質問

最後に、ゴトー日や仲値FXトレードに関する疑問をいくつか紹介します。

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1回のFXトレードで狙う値幅は?

FXトレードスタイルとしてはスキャルピングになるので、あまり大きな値幅を狙うのは現実的ではありません。


目安は1トレード当たり、5〜10pips程度となるでしょう。

それだけの値幅が動いたら、確実に決済して利益を抜きます。
そして押し目買いができるチャンスがあれば、再びエントリーを図ってください。

あらかじめ狙う時間帯が分かっており、さらに値幅を無理に追わないことで、FX初心者でも勝ちやすいのがこの手法のメリットです。

その中で利益を大きくしたいのなら、レバレッジ率の大きな海外のFX会社を使いましょう。

なお、XMは海外FX会社の中でも、特にレバレッジ倍率が大きな口座をご利用いただけます
一般的な口座で最大1000倍のレバレッジでFX取引を行なっていただけます。
ゴトー日のFXトレードはスキャルピング手法での取引となり、レバレッジ倍率が低いと、利幅を取ることができません。
XM(XMTrading)のように大きなレバレッジ倍率が利用できる海外FX業者を利用することを推奨いたします。

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海外FX市場でもゴトー日や仲値はある?

海外ではゴトー日に当たる日はありませんが、伝票処理が集中するという意味では、月末がそれに近いでしょう。


値動きの傾向は各通貨ごとの関係性によって変わってきますが、例えばユーロ/ポンドでは、強いユーロが買われてポンドが売られることが多いとされています。

また、仲値も日本独自のシステムですが、近いものとして考えられるのが、ロンドンフィキシングと呼ばれるものです。

ロンドンフィキシングは為替ではなく、ゴールドのスポット価格を決定する値決めを指します。
行われるのは、ロンドン市場の16時(夏時間15時)、日本時間では25時(夏時間24時)です。

ロンドンはゴールドを始めとする貴金属の現物取引が盛んなため、ここで決まったゴールドの価格は世界的に重要な指標となります。
そしてゴールドは主にドルで取引されるため、ロンドンフィキシングの結果はドル相場にも影響を与えるのです。

他にもゴトー日のような値動きはある?

ゴトー日のように、特定の日や期間で起こるとされる相場の値動きは他にもあります。

ただしその多くは「アノマリー」と呼ばれる現象で、理論的な根拠はないが、なぜかそうなるという経験則です。
例えば、歴史の長い株の世界では下記のようなものが該当します。

  • 節分天井・彼岸底:
    新春相場から上昇した相場が2月上旬の節分に高値を付けた後、企業の決算時期となる3月中旬の彼岸に安値を付ける。
  • Sell in May:
    「株は5月に売れ」というウォール街の格言通り、5月になると株が売られ、それにつられて円高になる。
  • 2日新甫:
    その月で最初の取引日が1日ではなく2日の場合、その月は相場が荒れやすくなる。
  • サザエさんの視聴率:
    サザエさんの視聴率が上がる=消費が下がる=株価が下がる。視聴率が下がると株価が上がる。

FXでも、次のようなアノマリーがあります。

  • 1月:
    年初の1週間がドル安だと1月全体がドル安になる。
  • 3月下旬:
    輸出企業が決算で外貨を円に換えるので円高になる。
  • 2月下旬と4月下旬:
    GWで海外旅行者が急増し円を外貨に換えるので円安になる。
  • 8月末:
    米国債券の利払いの影響でドル安になる。
  • 12月:
    欧米企業が決算で外貨資産をドルに換えるのでドル高になる。

これらの中には根拠や連動性に乏しいものもあれば、一定の信頼性が認められるものもあります。
ただし多くの要因の1つに過ぎないので、過信は禁物です。

テクニカル分析とどちらが重要?

テクニカル分析は過去の値動きから、様々な時間足で相場の状態を分析できます。


それに対しゴトー日の取引は、数分〜数時間単位という、ごく一時的な値動きを利用したものです。
根拠となるメカニズムも、沢山ある要素のうちの1つに過ぎません。

そのため再現性という面では、テクニカル分析の方に優位性があるでしょう。
数時間以上の時間感覚で取引を行う場合、大きな流れの中で埋もれてしまうこともありえます。

順番としては、まずテクニカル分析で相場の傾向を大きく掴み、その中でゴトー日の取引がうまく嵌るかどうかを検討するようにしましょう。
特にエントリーポイントを決める際には、テクニカル分析による根拠を増やすことが必要です。

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