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XMFXニュースー米政策金利発表を前に軟調な米CPI指数で米ドル下落

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目次

XMFXニュースー米政策金利発表を前に軟調な米CPI指数で米ドル下落

・軟調な米CPI指数でFRB一時停止観測上昇、米ドル下落
・本日FRB政策金利発表、最新のドットプロットに注目
・米CPI指数で米株式市場はラリー拡大

米CPI指数はFRB一時観測を後押し

昨日発表された米CPI指数は、5月にほとんど上昇せず、ヘッドラインの前年比が4.9%から4.0%に低下したため、米ドルは下落しました。

この数値は2年ぶりの穏やかな上昇を示し、FRBによる利上げ一時停止観測をさらに高めることになりました。実際、本日の会合での金利据え置きの確率は現在約92%となっています。

そうはいっても、コアCPI指数は前年比で5.5%から5.3%の低下に留まり、FRBの目標とする2%の2倍以上で推移しています。そのため、市場は来月のFRB会合にて利上げがあると見ているようです。

CPI指数発表前に、市場は7月に0.20%相当の利上げを予想していましたが、現在は、0.18%に修正されており、年末までの0.25%ほどの利下げを織り込んでいます。

最新のドットプロットは米ドルのサポートとなるか

これらのデータを念頭において、本日市場はFRBによる政策金利決定を待つことになります。FRBが過去10回連続の利上げを停止することがほぼ確実視されている中、このスキップによって、ボラティリティの変動はないでしょう。

そのため、焦点はマクロ経済予測の更新と最新の「ドット・プロット」となるでしょう。

FRBが今年のドット中央値を引き上げる場合、今回の利上げ停止にも関わらず、来月の利上げの可能性が高まり、年内の利下げはないと解釈されるでしょう。これにより、米ドルが上昇する可能性があります。

FRBが金利引締めの終了を示唆する場合、米ドルにはさらなる売り圧力がかかるでしょう。しかし、基調的なインフレの高さから、このシナリオは可能性が低いといえます。

米ドルの強気反転にはまだ時期尚早

たとえタカ派的な一時停止により米ドル上昇となったとしても、強気への反転の可能性とするのは時期尚早でしょう。これは、米CPI指数がFRBの一時停止観測を後押しした際に、投資家は米ドル売りに積極的に見えたことが背景にあります。

またECBが明日、イングランド銀行は来週に会合を控えるなど他の中銀による政策金利決定が続くことも考慮するべきでしょう。ECBとイングランド銀行は、タカ派を維持しているため、米ドルはユーロとポンドに対して下落する可能性があります。

米ドル反転は、テクニカルな面でも時期尚早のようです。テクニカルブレイクが、日足チャート上でダブルボトムの形成を示唆するなど、反転にはドル指数が105.50ドル領域を突き抜ける決定的なブレイクが必要となるでしょう。

FRB一時停止観測高まり株価上昇

昨日の米株式市場は、CPI指数がFRB一時観測を高めたため、ナスダックが最も上昇する形でラリーを拡大しました。高成長の大手ハイテク企業は、通常、今後四半期および数年の推定キャッシュフローを割り引くことで評価されるため、ハイテク銘柄の比率の多いナスダックは、金利への期待の変化に敏感であるようです。

金利経路の低下が示唆されるということは、株式の現在価値の上昇を意味します。

一方中国人民銀行が、10か月ぶりに短期貸出金利を引き下げたことも、株式市場の下支えとなりました。ここのところの中国の経済データは、パンデミック後の景気回復が勢いを失っていることを示唆しており、この金利引き下げは金融界には朗報でした。

中国人民銀行が、中期貸出ファシリティローンで、20億元を還元すると見られる明日に、更なる引き下げの可能性もあります。

しかしながら、ナスダックは10月の安値から44%近く上昇しており、今年3月中旬以降、下方修正が行われていないことから、短期的な後退のリスクは高まっています。

このような調整のきっかけとなり得るのは、米国財務省短期証券の発行による潜在的な流動性の圧迫となる可能性があるでしょう。

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